【16分で解説】家庭で子供のフロー状態を作る モンテッソーリ教育✖️バーバード式 子供の才能の伸ばし方を解説

皆さんこんにちは
子供とママにプラスワンの時間です!

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私は妻と子供2人の4人家族で
小さな会社を経営しながら
仕事と家庭の両立を目指し
子育て勉強中のナカノです


今回皆様にお勧め解説する本は
伊藤美佳さんが書かれた
「モンテッソーリ教育×ハーバード式
子供の才能の伸ばし方」
という本です。

名前からしてなんだか凄そうですよね

実際に私も長男をモンテッソーリ教育を取り入れている
幼稚園に奥さんの考えで通わせ始めたのですが
私自身がモンテッソーリ教育に関して
なんとなくの知識しかなかったので
夫婦で同じ教育感覚で子供に接することができるように
読んでみました

最初にこの本を超ざっくり言ってしまうと
「これから迎えるAI時代に必要な
9つの知能を開花させる為に
必要な親の心得や家庭でできる
方法を具体的に教えてくれる」
内容となっていいます

大変勉強になった内容でしたので
私が特に良いな
モンテッソーリ教育を取り入れていない方も
この部分は是非知っておくと良いんじゃないかなと思う部分を
チョイスしてお伝えしたいと思います。

ではいってみましょう!

モンテッソーリ教育とは?

近年日本でも注目されいてる
モンテッソーリ教育ですが
なぜ注目されているかというと
まず、モンテッソーリ教育で育ったという方々がエグいんです・・・

・バラク・オバマ(元アメリカ大統領)
・ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)
・マーク・ザッカーバーグ(Facebook創業者)
・ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン(Google創業者)
・ジェフ・ベゾス(Amazon創業者)

などなど
まだまだいるのですが最近話題になった
将棋の藤井聡太さんも小さい頃から
モンテッソーリ教育を受けていたこともあり
日本で一気に注目が高まりました

超ミーハーな私からしたら
この方々の名前を聞いただけで
もう思考停止状態なのですが

そんなモンテッソーリ教育を実践し
15000人以上の乳幼児を教えてきた
著者である伊藤さんが
経験を通して気づいたことが

群を抜いて成績が良い子
スポーツで素晴らしい実績を残す子
大人になって仕事で活躍する人など
どの分野であっても才能を開花させる人は
親から抑圧されず、自分の意思を尊重してもらったということだそうです

つまり「子供の自立心を養う」をモンテッソーリ教育の根本に流れているのは
「親は子供のそばに寄り添い
見守る存在でいることが大事であり
決して手を貸したり
世話を焼いたりする存在ではなく
子供の能力を引き出す存在である」
という考え方が重要とおっしゃっています

私も毎朝、長男の幼稚園の送迎を担当しているのですが
超急いでいる時に息子が
靴下履くの遅いし
靴も上手く履けないときに
もう自分が手伝った方が早いわ!と
やってしまっていたのですが
奥さんにそれをしてはいけないと教えてもらい
最初はイライラしながら(笑)
待っていましたが私が想像していた以上の
速さで靴を履けるようになったり
靴下の前と後ろや靴の右左なども
自分で考えて判断できるようになっていく過程を
見て、何でも手を貸してあげるのが
子供が自分で考えて行動するのを妨げてしまっていたことに
気づいた体験がありました

また、お母さんがそう言った事を意識していて取り組んでいても
相方であるお父さんが
ガンガン手を貸して世話を焼いてしまっていたら
子供も混乱しますよね

そして結局のところ
子供自身に自分で考えて行動できるように
なってもらうことが
親にとってもイライラしないし
楽になるんだなとも思いました(笑)

これからのAI時代に求められる能力

伊藤さんは今後近い将来、A Iの発達により多くの仕事がコンピューターに取って変わられ
インターネットなどの IT技術もさらに発展していく中で
今の子供達はそんな時代を生き抜いていく必要があり
もちろん受験勉強の重要度はすぐには変わりませんが
これまでの知識を詰め込む勉強法
暗記しなければならない知識は
インターネットで調べればすぐに答えが出てくる時代において
価値は下がってくるとおっしゃっています

これからの時代に人間に求められる能力は
たくさんの知識を詰め込むことではなく
「こうすれば問題が解決できる」
「こういう発想もできるのではないか」と
自分の頭で考える力です

「三つ子の魂百まで」は科学的にも正しい

そのような力は3歳までの脳の機能が重要とおっしゃっています
赤ちゃんは生まれつき大脳に140億もの神経細胞を持っており
この神経細胞は新しい事を学んだり
体験したりするたびに繋がり
この神経回路が数多く繋がっている方が
脳の機能を有効に使えることが分かっています

ところが脳科学的には
3歳を過ぎる頃になると刺激を与えても
神経細胞が繋がりにくくなると言われており
さらに衝撃的なお話ですが
脳の神経細胞の数は誕生した瞬間が一番多くて
その後の人生は減っていくのみ・・・
大人になって残るのは30%程度
その数でずっと生きていくことになります
つまり3歳までに作られた脳の土台で
一生過ごすことになるのです

うわ、うちの子供もう3歳超えてる・・・

なんて思われた方もいらっしゃるかもしれません
私は長男が4歳なので思いました(笑)

しかし、ご安心ください
神経細胞ネットワークが作られる第一次ピークは0〜2歳
次が3〜5歳という研究もあり
遅くとも小学校入学前の6歳ぐらいまでに
ある程度の経験をしておけば十分取り戻せると書かれています

よし!頑張ろう〜

隠れた子供の能力を発見する「多重知能理論」

この本のタイトルにあるハーバード式と言われている所以は
このハーバード大学のハワード・ガードナー教授が提唱されている
「多重知能理論」という考え方を伊藤さんが重視していらっしゃる点です

この多重知能理論では8つの知能があり
それらは人間が人によって長所と短所が個人によって
違うように、人によってある知能が高かったり
ある知能が低かったりするという考え方です

この考え方に伊藤さんご自身の経験を踏まえ
日本人向けに独自にアレンジされた
9つの知能で子供を観察する事を推奨されています

その9つの知能とは
・運動 運動神経につながる「体」
・学力 言語能力や論理的思考につながる「言葉」「数」「絵」
・感性 センスの良さにつながる「音楽」「感覚」「自然」
・社会性 人付き合いや人間関係につながる「人」「自分」

どんな人でも生まれてきた時から
これらの9つの多彩な知能を備えており
オリンピックで金メダルを獲得するような選手は
「体」に関する知能が
音楽の世界で名を馳せるアーティストは
「音楽」に関する知能が傑出していたと考えられるのですが
そんな人たちも、元々はそのほかの知能も持ち合わせていたはずだと
伊藤さんはおっしゃっています。

そんな中で伊藤さんはこの9つの知能は
いわゆる英才教育のように
ひとつ(あるいは2〜3つ)の知能に絞って
集中的に育てるよりも
9つの知能をバランスよく育てることが大切と書かれています
ひとつの知能だけを伸ばすのではなく
複数の知能を育てるような遊びや体験をすることによって
どんな時代でも輝くことができる応用力を身につけることができるとおっしゃっています

確かに今後急速に変化していく時代の中で
昔の「安定」と今の「安定」という定義は変わってきていますよね
昔は大手企業に就職していれば「安定」でしたが
今はその会社にリストラされたり
業績が悪くなったりしたときにはもろに影響を受けてしまう時代です

私が考えている今の安定とは
仕事や収入源、スキルを2つ3つと持っていることだと考えています
うちの会社でも実は副業をOKしているように
多くの企業でも副業を認めるところが増えています

私の会社では技術職(整体や美容、鍼灸など)をする社員さんが多いですが
そのな彼女たちもプログラミングスキルや動画編集スキルを持っていれば
クラウドワークスなどで個人で仕事を受注して
開いた時間や休みの日に他のところから収入を得るなどを
考えていたりするので
ひとつの業種にのみ集中するだけでなく
自分の強みをたくさん持つことで
本業に活かすことができたり
さらに新しい仕事を作り出すことも可能であり
そういうことが本当の意味の「安定」を
自分で作り出すことができると
考えていたのでこの9つの知能をバランス良く
育ててその中から周囲がまだ気付いていない
能力を発揮できる関わり方は非常に重要だと感じました!

本書ではこの9つの知能の伸ばし方について
さらに詳しく書かれていますので是非本書を読んでみて頂きたいと思います

才能を伸ばすフロー状態を経験させる

そして、子供の才能を伸ばすために必要なことが
このフロー状態という
心理学者ミハイ・チクセントミハイさんにより
提唱された「完全にのめり込んでいる状態」
息子が言っているモンテッソーリ幼稚園では
集中を超えた「没頭」している状態と表現されていましたが
乳幼児時期にどれだけこのようなフロー状態を経験できるかが
子供が自分の持っている才能を存分に引き出すために重要であると書かれています

遊んでいる時にこのフロー状態に入っているような
子供が本当に集中している時は
口からヨダレが大量に出たり
口を尖らせて作業に没頭するそうで
その遊びを満足するまでやり切ることができ
脳の神経細胞もたくさん繋がります
ウチの息子の場合、フロー状態で遊んでいる時は
話しかけても返事をしません・・・
これは無視されているようで寂しさを感じることもありましたが
「フロー状態なんだな」と自分を励ますようにしています(笑)

このフロー状態に入れないまま過ごしてしまうと
その遊びも中途半端になり
成功体験を得ることができません
その結果、満足感を得られず
集中力も発揮できないようになるそうです

こうしたフロー状態を乳幼児期からたくさん経験していると
スイッチに切り替えが上手くなり
本番や自分が能力を発揮したい場面で
高い集中力を発揮できるようになると書かれています

フロー状態に入る5ステップ

ではこのドラゴンボールで言うところの超サイヤ人状態
ワンピースのルフィで言うギア4状態である
このフロー状態はどのように経験させれば良いのでしょうか
これはただ闇雲にすれば良いのではなく
5つのステップを踏んで進めるのが良いと
伊藤さんは語れています

<ステップ1>やりたいことをする

子供は本能的に遊びを通して
自分の能力を引き出したいと思っており
自分が「やりたい」と思ったおもちゃを
手にした子供は話しかけても聞こえないくらいの
集中力を発揮します
つまり、フロー状態に入りやすくなります

<ステップ2>何度もやる

ここで重要なのが
「同じ場所にいつも同じおもちゃを置くこと」で
そうすることで子供が「またやりたい」と思った時に
おもちゃを自らすぐに選択することができます

本書の別の部分で書かれているのですが
玩具箱やカゴにのまとめて一緒に直すよりも
5段ぐらいの棚で全てのおもちゃが見渡せるように
収納することが大切です

参考までに我が家では子供のおもちゃスペースはこんな感じです


まぁこの写真は良い感じ風に撮影していますが
写真以外の部分はぐちゃぐちゃの場所もあります(笑)

<ステップ3>集中してやる

子供は集中している時は自分の世界に没頭しています
この時に自分の能力をどんどん引き出すことができます
こういう時の親のあるあるですが
子供が遊んでいる時に「よくできたね!」などと
声をかけてしまうことってありますよね?
褒めることは間違ったことではないのですが
タイミングが重要と伊藤さんは語られています

フロー状態の時に親から話しかけられると
子供はプツりと集中力が途切れ
遊ぶのをやめてしまいます
これでは子供は十分に能力を伸ばすことができません

<ステップ4>達成感を味わう

では子供がフロー状態に入っている時
親はどのタイミングで話しかければ良いのでしょうか

子供は全部やりきって満足すると至福の表情を見せ
「ねぇ、見てよ!」というメッセージを送ってきます
その時に初めて共感の言葉をかけます

つまり、子供は親から止められなくても
自分で終わりを決められるのです

<ステップ5>満足する

子供は「自分ができた」という達成感を味わうことにより
「次は何をしよう」と別の遊びに興味が向かいます
「集中」→「満足」というサイクルを繰り返した子供は
成長してからもフロー状態に入りやすくなります
いざという時の集中力が違ってくるのです

集中力のスイッチが入りやすい子供は
受験勉強でもスポーツでもすぐにフロー状態に入り
マスターするのも早くなるそうです

これは私実際に仕事を通しても感じることが多い部分で
同じ仕事を同じ条件で与えられても
生産性が高く、期待を上回る結果を出してくる人と
そうでない人では仕事をしている時の集中力で
かなり差が出ると感じています

お恥ずかしながら私自身は集中力が残念な人間なので
このフロー状態にすぐに入れる人が非常に羨ましく感じます(泣)

本書の中にはさらに
「子供の能力を引き出す8つの心得」や
それぞれの知能を伸ばす
適齢期別の遊びの例がなんと40種類紹介されています
高価なモンテッソーリの教具も販売されていますが
実は100均ストアや自宅にあるものでも
充分子供が遊べるものがあり
そういったものも紹介されています

ちなみに我が家ではこんな遊び道具があります

シンプルですがトーマスの次にハマってたおもちゃではないでしょうか(笑)

まとめ

皆様いかがでしたでしょうか
簡単にまとめると
・脳がもっとも成長するのは6歳まで
・多くの知能をバランス良く伸ばすことが大切
・子供が乳幼児期の間にフロー状態をたくさん経験させる

この3つは本書の中で重要な部分だと思います
具体的な各知能の伸ばし方は是非本書を読んで頂きたいのですが
私は特にモンテッソーリ教育の中でも
このフロー状態に入ることを経験させることがとても大切だと感じています

それは今の時代もそうですし今後はさらにそうだと思うのですが
インターネットが普及し
多くの情報が溢れかえり
その情報の多さにより何が正解で何が不正解かが判別しにくく
他人の情報もたくさん入ってくるので
常に自分と他人の比較の中で生きている人が多いように感じています
私自身もそうなってしまう時もあります
そんな中で自分の「やるべきこと」「やりたいこと」を
他人に惑わされることなく自分で見つけることができ
そこに集中して取り組むことができる力があれば
自分の中での価値観や基準、大切なものが明確であり
溢れかえる情報に飲まれることなく
自分に必要な情報を取捨択一できる生き方ができるのではないかと思うからです

もちろんモンテッソーリ教育が正解でそれ以外がNOとうい訳ではなく
一番は親が子供に愛情を持って接することが重要で
子育てに正解なんて無いな〜なんて感じている私のようなものですが
この子供の集中力を高めるというのはとても大切だと改めて感じることができました!

という訳で今回は
伊藤美佳さんが書かれた
「モンテッソーリ教育×ハーバード式 子供の才能の伸ばし方」をご紹介いたしました!

家庭で子供の才能を伸ばす秘訣が盛り沢山の本ですので是非一度チェックしてみてください

それではまた!