皆さんこんにちは
子育て世代の忙しいママさんにお勧めする今回ご紹介する書籍はこちらボーグ重子さん著、非認知能力の育て方です
実際に私も現在2人の息子がいるのですが
4歳の息子をモンテッソーリ教育を取り入れている幼稚園に通わせている中で
奥さんがママ友からお勧めされた本らしく
読んでみて非常に勉強になりましたので
私が重要だと感じた部分を感想も交えながら10分でご紹介致します
もし参考になったという方は是非一度本書を手に取って頂きたいと思います
アニメーション動画で聴きながらご覧になりたい方はこちらからどうぞ
目次
【結論】 非認知能力を伸ばせるかどうかは親の関わり方が超重要
結論から言うと非認知能力は今の子供達が
大人になっていく、これからの時代に
とても重要な能力であると語られています
そしてその非認知能力の伸ばし方について
ボーグ重子さんの実体験を元に
色々と書かれているのですが
結論を簡単に言うと
「非認知能力を伸ばせるかどうかは親の関わり方が超重要」
「えっ?子育てなんて親が大切なんて当たり前じゃない?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが
本書では親がしっかりと意識して子供と関わるのと
普通に関わるのではかなり違いがあるとのことについても
書かれていますので是非参考にしてみてください!
非認知能力とは
非認知能力との出会い
著者であるボーグ重子さんの一人娘である
スカイさんは2017年の全米最優秀女子高生コンテストで優勝され
多くのメディアに取り上げられ
さらにはボーグ重子さんご自身も子育てと並行して
2004年にアジア現代アートギャラリーをオープン
2006年にはワシントニアン誌上で
オバマ元大統領とともに「ワシントンの美しい25人」の
1人として選ばれるなどすごい方なのですが
この非認知能力との出会いはアメリカ人のご主人と出会い
渡米され出産し、子育てをする中で
そもそも娘が生まれた際に
「この子には自分らしく生きてほしい。
どんな時も自分自身で人生を切り開く事ができる心の強い人間になってほしい」
と考えていたそうです。
そんな中、日本で言う幼稚園から小学校3年生までの
年齢の子供たちが通う初等学校「ボーヴォワール校」の
子供たちは先生であれ友達であれ誰とでも
臆する事なく伸び伸びと話し、いきいきと遊んでいました。
さらにこの学校では小学校に上がる年齢になっても
教科書は使わず、宿題も一切でないという
「自分で考えて、問題を解決する手法」を学んでいく学校だそうで
日本で普通に学んできた私からすれば
「えっ大丈夫なの」と思ってしまうところですが
なんとその学校の系列は高校3年生になっても
いじめや飲酒の問題も少なく
スポーツや社会貢献活動も盛んでありながら
学業面はアメリカトップクラスであり
非認知能力を育む教育こそが
世界最高の子育てだと確信したそうです。
非認知能力とは
では非認知能力とは何なのでしょうか
認知能力とはテストの結果やIQ(知能指数)などの数値化できるもの
非認知能力は数値化できない能力
・主体性
・柔軟性
・想像力
・自制心
・自己肯定感
・自信
・回復力
・やり抜く力
・社会性
・共働力や共感性
などです。
ボーグ重子さんはAIの開発でテクノロジーが進み
人間の仕事が機械に置き換わっていく中で
これからの社会で必要とされるのは
どんな時代や状況になっても臨機応変に
対応できる折れない心を持ち
自分で問題を解決できる人間だと言っています。
そんな非認知能力は家庭でも伸ばす事ができるのです
本書の中では3つのことが紹介されています
・豊かな対話とコミュニケーション
・思う存分、遊ばせる
では順番にいってみましょう!
家庭でのルール作り
まず土台として家庭内でルールを作ることが重要とおっしゃっています
そのルールの作り方として
- たくさんのルールを作りすぎない事
- ルールの内容が年齢相応である事
- ルールを決める話し合いに子供も参加させること
が必要であり
こうして子供と一緒にルールを作る事で6つの効果があると書かれています。
「自分はルールを守ることができた」という
自信と達成感が得られる
そのルールを小さいうちから繰り返す事により子供にとって「当たり前のこと」になり
良い習慣になる
親が一方的に決めたルールではなく子供と一緒に家族全員で決めたルールを守る事により
自主性が育つ
小さな頃からコミュニティの最小単位である家庭のルールを守る事により
コミュニティの一員になる訓練ができる
親も人間です。その時の気分や感情で言うことが変わってしまう事もありますが
一度ルールを決めたら親がいちいち迷わずに済む
子供が何かをやりたくないなと言う時でも家族で決めた役割を果たす事で
自制心を鍛えることができる
などのメリットがある反面、デメリットとしては
親自身もルールを徹底するために
親も必ずルールを守らなければならないということです
言い出しっぺである親が守っていないルールを子供が守るはずがありませんよね。
これに関しては普段の自分の子育てでも子供に注意する割に
自分ができていない事もあるなと耳が痛いです
トイレの電気消すとか、ドア閉めるとか・・
ちなみに本書の中でボーグ重子さんの家族で実際に作ったルールが紹介されています
まずは家族のあり方に関する基本ルール
いつも礼儀正しくする
正直に生きる
主体性:自分でできることは自分でやる
家族の責任ある一員として生きる
続いて基本ルールをもとにして年齢に合わせて
実際にやるべきことのリストがDoルール
必ず朝の挨拶「おはよう」と夜の挨拶「おやすみなさい」を言うこと
夕食は家族みんなで一緒に食べる
夕食の際、テーブルマットを置くお手伝いをする
靴の紐は自分で結ぶ
というルールです
ちなみに私の家で4歳になったばかりだった息子とこのルール作りを実践してみたブログも概要欄に貼っておきます
結果をお伝えすると。我が家では・・・少し早かったようです(笑)
豊かな対話とコミニケーション
続いて二つ目のポイント「対話する」です
この章では親の関わり方が子供の学力に大きく影響する事について書かれています
3000万語の格差という研究により
経済レベルの高い家庭と経済レベルの低い家庭では
子供が3歳になるまでに
経済レベルの高い家庭では子供が平均4000万語の言葉を聞くのに対し
貧困家庭では平均1300万語の言葉しか聞いておらず
その差は3000万語にも及んだとのことです
その結果、3歳時点で子供の語彙数を調べてみると
経済レベルの高い家庭の子供が平均1116語話すのに対して
貧困家庭の子供は平均525語しか話さなかったそうです
さらには3歳時点とその後のIQテストの点数にも大きな差が出たとのことです
この研究では
子供の学力の差は経済レベルの話ではなく
収入云々よりも「言葉の発達が子供の脳の発達を促す」
ということを何となくでも知っていた親たちは
子供が言葉がわからない時期からでも
頻繁に話しかけ、毎日のように本を読み聞かせ
子供がよくないことをした時も
大声で怒鳴ったりするのではなく
それはやってはいけないことだと
丁寧に教えるように努力をしていたそうで
大切なことは収入の差ではなく
親の意識と努力の差だったとされています
確かに、本を読み聞かせたり
丁寧に教えたりするのに収入は関係ありませんよね。
うちの奥さんはしょっちゅう図書館にいって
たくさんの絵本を借りて返してを繰り返していましたね。
皆さん、図書館は活用しましょう!
時間の関係でご紹介できませんが
本書の中では効果的な関わり方や
質問の仕方などの具体的な方法が紹介されていますので
さらに詳しく知りたい方は読まれることをお勧めします
思う存分遊ぶ
続いて三つ目のポイント「遊ぶ」です
この遊ぶとういことが
子供の問題解決能力を伸ばす最大のチャンスであると書かれています。
実際に
などの研究からも
遊びによって子供たちが非認知能力を身に付けることができるとされています。
実際に遊びは脳の柔軟性と順応性を高め、想像的にすることができ
未就学時期に思いっきり遊んだり、好きなことに集中していたりしていた人の方が
学業成績が上がる可能性があるそうです
逆に早期教育で知育に偏ってしまった子供は精神的に不安定になりやすくなるという研究もあります
なぜなら遊びは楽しく、自発的に行われるものであり
子供は何かに興味や関心を持って遊んでいる時
大きな集中力を発揮し
遊びを通してそれまでできなかったことが
できるようになったりします。
そんな時に問題解決能力や何かをやり遂げる
実行機能、周囲と力を合わせる協働力
失敗から学ぶレジリエンス(うまく適応していく能力)
などの非認知能力を身につけていきます
だからこそ、親はなんとしてでも子供と遊ぶ時間を
たくさん作るように努力すべきと語られています
子供が「遊ぼ〜」と声をかけてきた時に
こういうことを知っていると
「おっ非認知能力を高めるチャンスか!」と
思えますね!
(疲れきっている時は無理ですが。笑)
では具体的に問題解決能力を高める遊びとはどのようなものかについても本書では紹介されています。
・誕生日会の企画・実行
・スパゲッティタワー
・料理
・スポーツ
などが挙げられています
その他にも外遊びの重要性についても語られており
自然の中で遊ぶことは
身体能力を高め、脳の活動を活性化させ
自然の中で遊ぶ機会の多い子供の方が自己肯定感が高い傾向にあると言われています。
私も家族で自然のあるところに出かけるのが好きですが
親がしっかり安全管理をしながらもどんどん
もっとたくさん自然の中で遊べるところに連れていってあげたいなと思いました^^
5 子供と自分を受け入れる
この章の一部で家庭で子供の自己肯定感を育む12の方法が紹介されています。
2 子供の話をよく聞く
3 親が感情に左右されない
4 子供に感謝する
5 子供をよく見て、よく褒める
6 子供を他の人と比べない
7 欠点を直すより、長所を伸ばす
8 子供に決断させる
9 選択肢を用意して自分で決める力を育む
10 やってあげるのではなく、手本を見せて手伝う
11 子供の感情が爆発した時には子供を責めない
12 あるがままの子供を認める
この本は子供に関わることについて
勉強したい私にとって非常に役に立つ内容ばかりなのですが
そんな中でも私が一番勉強になったのが
この「子供に決断させる」という部分でした
ボーグ重子さんも小学5年生の時に
ひどい「いじめ」に遭われたそうです。
「もう学校に行きたくない」と思い
学校に行こうとしない彼女を救ったのは
お父さんの一言だったそうです
「これからどうするか一緒に考えよう」
と言い、3つの選択肢を与えました
②1年間休んで来年また5年生をやる
③転校する
この三つに関してのメリット・デメリットを
一緒に話し合い、話尽くしたところで
「どれを選ぶかは自分で決めなさい。お父さんとお母さんは
重子が選んだことを全力でサポートするから。
その代わり、自分で選んだ道はまっとうすること。」
結果、ボーグ重子さんは学校に行くことを決め
そして辛くても通い続け
いじめはある日を境になくなり
いじめ自体はトラウマになった部分もあったそうですが
重子さんは自分で決めたことを
やり通したという勇気と自己肯定感を手に入れたそうです。
この話の細かい内容は私の拙い言葉では伝えきれないので
是非本書を見て頂きたいのですが
私も今後、子供が学校に通うとなった時
「クラスで虐められないか」
「友達と上手くやっていけるだろうか」
など色々と心配はあるのですが
もし学校に行くのが辛いのであれば
学校に行かないなり、転校なり
全然OKというスタンスでいたいと考えてはいたのですが
この話を聞いて
その選択肢の未来までも一緒に考えて
決断させてあげることの重要性
そして「自分で決めたんだから、やりなさい」という押し付けではなく
どんな結果に辿り着くのか、どんな気分になるのかを
思い出させてあげて導いてあげることの重要性を教えて頂きました。
その他にもお母さん自身の自己肯定感を高める方法や
家族以外の親族との付き合い方に関する考え方など
お母さんが頑張り過ぎずに子供に向き合う為のポイントが書かれています。
6 好きを見つける
最後にボーグ重子さんは
豊かな人生には「パッション」が必要であり
パッションとは
自分が情熱をかけ、大好きで夢中になれるもので
そしてそれは自分以外の誰かのためになるものであると書かれています
そして
子供のパッション探しを支える方法が紹介されています
簡単にまとめると
様々なことに挑戦させ
色々な人に会い
子供のフロー状態(極限の集中状態)を見逃さず
パッションが見つかるまで探し続け
「何のために」それをしているのかという
質問を習慣化することが大切だと本書では語られています
ウチも4歳の息子にしょっちゅう
「何で〇〇なの?」と
今、何で何でと聞いてくる時期の真っ最中なのですが
確かに「何で」と聞かれると
答えるために頭を回転させ
改めてその意味に気付かされることってありますよね。
そしてボーグ重子さんは
子供だけではなく親自身も
自分の「好き」や「楽しい」ことを
持つべきだとおっしゃっています
子供が挫けそうになった時には
親が「何のために」それをするのかを
思い出させてあげることが大切であり
「何のために」人生を生きるのか
例え点数で測られ
人と比べられる社会であっても
常にこの「何のために」を考え
非認知能力を伸ばしていくことが
他人と自分を比べて苦しむのではなく
自分なりの答えを見つけ出し
自分の人生を自分らしく切り開いていく
力が身につくと語られています
まとめ
ボーグ重子さんの考えにとても共感できる部分が
私は多くありました
本当に子供には自分なりの幸せを見つけてもらいたいですし
何よりまず自分が子供に胸を張れるぐらい
パッション高めでいたいですね^^
子供の非認知能力を高めたいと思っていた私にとって
非常に勉強になった本でしたが
これだけの内容の本を書かれた
ボーグ重子さんがどれほど
子供の教育に真剣に向き合ってきたのかが伝わってきた内容でした。
教育方法には人によって様々な考え方がありますが
この本の内容に共感された方には
超絶お勧めできる本ですので是非ご覧になってください。
以上、ボーグ重子さんの
「非認知能力の育て方」をご紹介しました
それではまた!